ありもしないプロ野球

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2039年ドラフト評価 兵庫エレファンツ

 

高評価ポイント

指名した選手のポジションは投手が1人、野手が6人とかなり偏重なドラフトになった。その中でも若い外野手を獲得できたのは大きい。平均年齢が30歳を突破する勢いのエレファンツ外野陣に加わることで、スムーズな世代交代が叶いそうだ。また内野手もバラエティに富んだ野手を立て続けに指名したことで、レギュラー陣が疲れなどで離脱してもカバーできる万全な状態となった。抽選で所行雄(華鼓嶋実業高)は外してしまったが、高校BIG3の中でもヒットへの執念が強い前栄平英吉(我如古高)を獲得できた。この時点で今年のエレファンツのドラフトは成功と言ってもよい。見事なドラフトだった。

 


批判ポイント

野手が欲しいという強い想いが感じ取られたがゆえに、やはり投手がおざなりになった感じは否めない。唯一指名した新穂佑亮(西都大学)はもちろんU-22にも選出され実績のある投手だ。しかし他にも有望な選手が残っていた事実を見て思うのは、もっと投手を補強してもよかったのではないかということ。野手への危機感が強すぎて、投手陣が同じメンバーばかりが登板過多になっている状況が見られていない。昨年から9回を任せられている川峰は1年目から先発に中継ぎにフル回転。今年8年目のシーズンを迎えるが、いつプツンといってもおかしくない状況だ。通算登板数300試合を超えた鉄腕に代われる選手はまだ出てきていない。もっと投手を指名してもよかった気がする。

 


即戦力

2位の松永誠(木山教育大)は、U-22でも主軸を任されたスイッチヒッター。高校時代は東京都予選で瀬田実業高のエース菱川仁(現東京スピリッツ)に手も足も出ず完敗。その時の悔しさを糧に大学では打撃を磨き上げて大きく成長。得点圏での打率はリーグ戦で常時4割を超える。チャンスの場面での頼もしさは東京六大学屈指。雄堂大三高時代は捕手で大学から外野にコンバートしたため、動きに不安は見られるものの肩の強さでカバーできている。類い稀なバットコントロールと長打力で1年目からレギュラーを狙う。4位の澄川詩音(樋本生命)は、守備面において抜群の安定感を誇る守備職人。捕球してから送球するまでの動きが滑らかで美しい。打っては逆方向でも関係なく強く打ち返すことができる。1軍に常駐させておきたい選手だ。6位の新穂は福岡六大学では敵なしの本格派右腕。187cmの長身から繰り出される直球は切れ味抜群で、数々の強打者が苦戦した。9回まで投げ切るタフな点も魅力の1つ。先発の一角として早い段階から先発ローテを狙いたい。7位の浅沼俊樹(星蔭大学)は俊足巧打のセカンド。打席ではじっくりと球を見定めることができ、相手のイライラを掻き立てる嫌な打撃をする。守っては広い守備範囲と確実なスローイングで安心して見ていられる堅実な選手。まずは守備固めとして1軍に定着したい。

 

 

将来有望

1位の前栄平は、2年前からプロ入りが期待されてきた高校BIG3の一人。沖縄県内ではあまりのバッティングの恐ろしさに、まともに勝負されることが無かった。高校通算14本は、1年生夏の時に予選、甲子園で稼いだもの。1年秋からはまともに勝負されることは無くなった。圧倒的なパワーとバットコントロールでどんなボールも長打にする。チームではセンターを守っていたが、守備範囲が広かったり足が特別速いわけではない。肩は強いのでライトやレフトでの起用が予想される。勝負さえしてもらえばどんな相手でも安定して長打を打つのでその点においては非常にプロ向きである。3位の小楠純一(常稜高)は華のあるプレーで観客を魅了するスター候補。打っては勝負所で長打を打ち、守っては三遊間の深いところから一塁でアウトにする。どの場面を切り取っても画になる。北海道の雪が積もる道をひたすら走り続けたことで手に入れた足腰が華のあるプレーを実現させている。まずは体を大きくしてプロ標準の体格を手に入れたい。5位の柳町陽介(堀本高)は、投手から野手に転向した選手。高校時代は4番エースでチームを12年ぶりの甲子園へと導く。何と言っても191cmの長身が目立つ。長い腕からアウトコースの難しいボールも難なくヒットにすることができる。守備はまだ勉強する部分がたくさんあるが、最低限守れるようになれば、チームのヒットメーカーとしてチームの勝利に貢献したい。